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「心が叫びたがっているんだ。」 感想/レビュー

   

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※ネタバレを含みますので、ネタバレ歓迎、もしくは視聴済みの方のみ見ることをおすすめします。

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のスタッフによる制作という本作品。2015年9月19日により公開されています。

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2013年、アニメファンの枠を超え、心揺さぶる感動作として
興行収入10億円を突破する大ヒットを記録した『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』。
テレビアニメオリジナル作品としては歴代2位の記録を打ち立て、
実写ドラマ化も決定するなど、今でも日本中に“あの花現象”を巻き起こしている。

そして今秋、名実ともにヒットメーカーとなった監督・長井龍雪、脚本・岡田麿里、
キャラクターデザイン・田中将賀の3人が結集し、再び秩父を舞台にした
完全オリジナルストーリーの青春群像劇『心が叫びたがってるんだ。』が誕生する。

3人がタッグを組むのは『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』に続き、3作目。
長井監督にとっては本作が2作目の劇場版となる。

音楽はクラムボンのミトが手がけ、
クライマックスとなるミュージカルシーンを盛り上げる。
制作はA-1 Pictures。

心の傷、葛藤、誰かを想う切なさー。
人と人との絆を描いた物語と、誰もが一度は聴いた事のある
「悲愴」や「Over the Rainbow」「Around The World」などの名曲の数々が、
きっとあなたの心を感動でいっぱいにしてくれる。

“あの花現象”に続いて、”ここさけ現象”が、この秋日本中をやさしく包み込む。

PV

感想

結論から言いますと私は面白かったですね。この作品のテーマとなるのが「言葉」というのもわかりやすかったですし、「製作者が何を思って欲しかったのか」というのが凄く伝わってきた作品でした。

この作品には、成瀬順、坂上拓実、仁藤菜月、田崎大樹という4人のメインキャラクターがいましたが、それぞれ自分の言いたいことを言えない葛藤があります。タイトルのように「心は叫びたかったる」けど「言葉にはできない」4人のメインキャラクター。それを乗り越えて「自分の伝えたい事」を「言葉」にしていくようになるんですよね。

ただ、この作品の面白いところは「言いたいことは全部言え!!」って事を言ってる訳じゃないと個人的には思ってます。

「言葉は時には凶器になる」。その事も伝えていると思います。それが冒頭部分であります。

ラブホから始まるプロローグ

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ちょっとこれは衝撃でしたw

話の流れは、まだ子供の頃の無邪気な成瀬順がラブホをお城と勘違いして、そこを遊び場としており、偶然父親がそこから出てくるのを目撃してしまう。なにも知らない成瀬順はその事を母親に告げ、その結果両親は離婚してしまう事になります。

この両親の離婚は「成瀬順の言葉が原因」なんですよね。

まぁ根本的には「父親が浮気していなければ」というのはあるんですが、成瀬順が言葉にしなければ起こらなかった事でもあります。それにこんな父親なら遅かれ早かれなっていたと思うけど

言葉にしなければ、避けられた事を言葉にした事によって起こってしまった。その事は他のパートでもちょこちょこあります。野球部員と田崎大樹の衝突、仁藤菜月と坂上拓実のすれ違いなどがありましたね。

言わなければ衝突もなかったのに、言わなければ不快にならなかったのに、そういった事がところどころにありました。

しかし言葉にしなければ伝わらない事もある

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でも田崎達や仁藤、坂上の事は「言葉にした事によって結果、好転していく」んですよね。成瀬の両親の件は、もう元通りには(おそらく)ならないですが、この二つはお互いが言葉にした事によって”進展”があったんですよね。

最初は災いだったが、結果として言葉を出すことによってお互いの考えが分かり、より信頼できる関係へと変わっていく。この物語のメインとなる『「地域ふれあい交流会」の企画進行時』も言葉を出すことによって、クラスが纏まっていきます。

もし、ここでお互いが言葉にしていなけば、衝突は起きなかったかもしれないけど、進展もしなかった。確かに言葉は時には人を傷付け、不幸にする。

でも「傷付ける事を恐れて言葉にしなくなるのは駄目だ」という事を伝えようとしてるように感じました。

今の社会の現状に訴える作品

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ことわざで「口は災いのもと」というのがあります。”不用意な発言は自分自身に災いを招く結果になるから、言葉は十分に慎むべきだという戒め。”という事ですね。

これは私も含め、今の日本には当てはまる人が多いんじゃないかな?と思います。成瀬は主人公なので極端に描かれていますが、坂上、仁藤、田崎にもそれぞれ心にしまったまま、口にしない事がいくつかありました。3人はそれぞれ違う形で心にしまっており、この3人の誰かの心理描写には”自分も心あたりがある”と思った人が多いんじゃないかと思います。

学校や会社で浮いた存在になる嫌だから周りに合わせる、本当に気持ちを言いたくないから違う事を言ってごまかす、インターネットならちょっと不用意な発言をしたら炎上してしまう等、”ごく当たり前”にある事ですね。ただ、最近はその風潮が強くなっている傾向はあるな、とは感じます。

例がアレなんで申し訳ないんですけど、私は人狼ゲーム(汝は人狼なりや?)のルール、おすすめの動画、戦略参考ブログ等という記事を書いても分かるように人狼ゲームを好んでやっています。これは結構ダークな言葉の対人ゲームなんですけど、ダークなゲームなゆえに結構きつい言葉が飛ぶんですよね。

でも最近は、「画面の向こう側にいるのは一人の人間、もっと思いやった言葉を使おう」という風潮が非常に強くなっています。これ自体は私は正しい事だと思うし、素晴らしい事だと思うんです。でも最近は少し不快になれば、「相手を思いやってない」とこの言葉を盾にする人が多くなりました。その為、伝えたいことを伝えられないって事もあるんですよね。

Aにとってはアドバイスからもしれないけど、Bには見下してるように見える。

Aにとっては適切にBを評価しているのに、Bには不満が出る。

Aは気にしてないのに、BがAの悪口はやめろと言ったりする。

こんな事が日常茶飯事だったりします。不愉快になる言葉の下限が”平均値”ではなく、”一番低い人”に標準が合わせられる傾向になっているんですよね。もちろん、”一番低い人”に合わせれば誰も傷つかないかもしれないです。

ただそうなると今度は”言えない事が言えなくなる”って事が起こるんですよね。”言いたい事が言えないなる”弊害は”勘違い”や”すれ違い”が起こってきます。そうなるとこの人狼というゲームは面白くなくなってしまいます。

これは現実世界でもそうで”言いたいことが言えなくなる”と、この作品でも起こったように”勘違い”や”すれ違い”が起こってしまうんですよね。特にそのへんが顕著に出たのは、仁藤と坂上の恋人関係時代の事かな?と思ったりします。

だけど、仁藤と坂上のような事は普通に起こる事だし、起こっている事だと思います。だから、そんな現状に対して、

心にしまってるもんをもっと吐き出そうぜ!

心が叫びたがってるんだ!

と今の現状に対して、疑問と訴えを出してるように見えましたね。

おぃおぃと思ったけど、後から思い返すとこれも成長?かな?

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ラストのシーンで田崎が成瀬に告白しにいくというシーンがありましたね。

「おまwwwちょwwwそんな素振りなかったじゃねーかwww」と見た瞬間は思ったりもしたんですけど、後から思い返すとそんな雰囲気もなかった事もないなーと。

一緒に帰ったり、ファミレスで成瀬に助けてもらったり。これは今まで野球のことで素直になれず卑屈だった田崎が、素直になった一面ですよね。

このワンシーンも作品を通して見ると”田崎みたい素直に行動してみようぜ”っていうメッセージもあるのかな?って妄想しちゃいます。

一つのテーマに絞った作品

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“言いたいことをハッキリ言う”

これ自体を訴える作品はいくらでもあると思います。ただ、それはストーリーの中の一部だったり、長編ものなら作品の1話分しかなかったりします。

しかし、この作品は”言葉”というテーマに絞って作られた作品だと感じました。決して、”感動する作品”ではないと思います。ただ、

心に響く作品“だなと思います。

リピーターをそう多くはない作品かな?と思いますが、一度は見て欲しい作品ですね。

余談ですが、話のテンポも急すぎず、遅すぎずといった感じでそこも高評価です。上映時間が2時間10分という長さですが、その時間で「飽きる」「だれる」「話についていけなくなる」といった事はなかったです。

ちなみに…ちょびっとグッズ買っちゃいました。

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これは映画見たら普通にもらえるパンフ。劇中の中で使用されるパンフですね。舞台である揚羽高等学校って書いてありますし。

中身はこんな感じ。

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字が小さくて見えない?劇場へ行こう!

モザイクアート 800円

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思わず買ってしまった。あとはパンフですね。

他の劇場で買えるグッズはこんな感じになってます。

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サウンドトラックはamazonで買えますね。

本編見てないけどここまで見ちゃった人へ

上が小説版で下が漫画版。

劇場で見に行って欲しいですが、こういった形で触れるのも手ですね。

実は”あの花”知らないけど、見ちゃった方へ

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U-NEXT
で”あの花”が見られるので一度見てみる事をおすすめします。

今なら16日間無料のお試し期間があります。”あの花”は11話なので16日もあれば、十分に見れると思います。他のアニメ(もちろんアニメ以外)も豊富なので、もう1~2作品くらいは見れますね。



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