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駅で声を掛けられた。寸借詐欺にあった時の話

   

昔、私は寸借詐欺というものにあった事があります。

寸借詐欺とは、

寸借詐欺(すんしゃくさぎ)とは、代表的な詐欺のひとつで、人の善意につけこみ小額の現金を借りるふりをして、騙し取る行為を指す。

引用:ウィキペディア

簡単に言えば、少しのお金を取る行為ですね。
多いのは駅などで道を聞いてから、お金をだまし取る行為のようです。

私が実際にあった被害もこういったタイプで、気付いた時には後の祭りでした。
後から振り返ってもバカだなーと思う結果です。

詐欺にあった時の実際の状況

その時は仕事帰りで、最寄りの駅に着いたのは夜の10時くらいでした。
もう体もクタクタ、寒い冬の時期だったので早く寝てーなんて思ってたんですよね。

いつも通りに帰ってまた明日も仕事かーとちょっと嫌な気分になりながら。

そしたら、ジャージ姿で如何にもみすぼらしい感じの男が近寄ってきました。

すいません。○○への行きたいのですが、どうやったら行けますか?

と言った事を聞いて聞いてきました。

○○というのは実は私の住んでいる市で、今立っている位置こそが○○なんですよね。
なので私は○○はここですよ。という風に返答したんです。

すると男は、

え?○○ってここなんですか?○○に行きたいんですけど

と返してくる訳です。
ここでちょっと私はイラっとします。だからここが○○だって言ってるだろうが!!

心の中ではそんな事を思いながら、
いや、ここが○○です
と返答する訳です。

すると男はごにょごにょしてる感じになって、
いや、○○方面に行きたいんですけど。△△の方から歩いてきて
と言った感じに返答してきました。

ん?どういう事?
これはアレか。つまり△△の方から○○の方向に行きたいって事?
っていうか歩いてきたって何?△△から○○って結構な距離があるんだけど。
っていうか目的地は○○で合ってるのか?と不思議に思う訳です。

なので私はどこへ行きたいのかという事を尋ねたんですね。
すると男は、

いや、実は■■県に行きたくて…

■■県!?

また、ずいぶんと遠いところを言ってきたな。
■■県は隣の県だけど、ここからだと随分遠い。

少なくとも人が歩いていく距離じゃない。
という事で尋ねてしまったんですよね。

なんでそんなところまで?

と。

すると男は置き引きにあって、持ち物が全てなくなってしまった。だから友人がいる▲▲県まで行きたいと言った事を言ってきました。

はぁ~!?▲▲県!?
それはもう県を跨ぐぞ。
流石にそれは無理だろう。
っていうか置き引き?警察には言ったのか?という事を聞きました。

すると男は一応警察には言ったが、1000円しか貸してもらえなかった。知人の電話番号も携帯に入ってるし、電話番号も分からない。
駅で被害にあったのでもしかしたら駅に荷物が届いてるかもしれないので、駅員に尋ねてみたが届いてないと言われた。

と言った事を返答してきました。
んー、確か警察だと1000円貸してもらえる。言ってる事は正しそうだなって思ってしまった訳です。
(後日、警察の方にその事を言ったらそういう事はないらしいです。地域ごとに違う可能性もあるらしいですが)

んー、しかし実際問題、流石に歩いていくのは無理だろう。とは言え、お金を貸してあげるにしても手持ちが全くない。
という事で私は自分の車で近くにある道の駅まで送ってあげると言った事を言ったんです。

もうお気づきの方はお気づきだと思いますが、すでにこの時に私はお金を渡す心理になってたんですよね
通常ならここでお金を渡すのが寸借詐欺にあう手順なんですけど、まぁこの時私は手持ちがなかった為にギリギリのところで回避していたんです。

でもここで諦めないのが詐欺師の凄いところ。

車で雑談すると、

ありがとうございます。この御恩は一生忘れません!ああ~(落胆)
ぜひお名前を教えてください!!ああ~(落胆)

と言った感じにお礼と落胆を見せてきました。この時の会話は詳しく覚えてないので、ここまで大げさではないですが、「感謝してます!!」ってのと「落胆してる」というのを交互に見せてきました。
ここまでくると流石に可哀そうになって、

いやー、すいませんね。今、手持ちがなくて。手持ちがあったらお金を貸して上げたんですけど

という事を言ってしまいました。
すると男は、

今の時間ならコンビニでもお金は卸せますよ!

と食いついてきた訳です。いや、確かに卸せるけど手数料掛かるやん…。
ここで私が断ってしまえばよかったんですけど、自分がお金があるなら貸せますよといった趣旨の言葉を言ってしまったので、まぁ仕方ないかといった感じでお金を卸してお金を渡してしまいました。

まぁ要は自分の言葉に引っ込みがつかなくなってしまったんですよね。
金額は3万ほど。夜、時間も遅かったので終電はもうない時間でした。なのでホテルにでも泊まって次の日に行ってくださいという感じに渡しました。


んで、ここで終わればよかったんですけど、ここではまだ終わらない

とりあえずホテルも近くにない田舎道ところまで来ていたので、駅まで送る最中の事です。
最初の方は他愛もない会話をしていたんですが、途中から話が変わります。

あー、明日の仕事どうしよう。●●であるのに…

もっと前後の言葉があったと思いますが、そこは詳しくは覚えていないです。ただ、自分の仕事の話しだしたのはよく覚えています。
●●とは▲▲県よりさらに遠いところ。言ってしまえば、飛行機で行くくらいの距離でした。

いや、もともと歩いて帰る気だったんだから仕事もクソもないだろう。
そんな事を思ってたので、さらにお金を貸す気はありませんでした。

でも男は諦めずに、「信用にかかわる」「もしかしたら仕事がなくなるかもしれない」と言った趣旨の事を言い続けたんですね。
まぁそれでも私は「流石にこれ以上は貸せねぇなぁ」と無視してた訳です。そろそろうざったいと思いながら。

すると男は勝負に出ます。
「お金は絶対に返します。だからもう2万ほど貸してもらえないでしょうか」

とくる訳です。当然私は無理ですと断るんですが、「お願いします。仕事がなくなる」と泣き落としに入る訳です。
実際、この時の悲壮感はかなりあり、私は「これは本当に困ってるかも…」と思ってしまった訳です。

そして、結果から言うともう一度お金を卸して、2万を渡してしまいました。

この時、一応連絡先と住所は聞いておりました。
最初の3万はまぁ返ってこなくても仕方ないなって感じで渡しましたが、ここまでくると相手の素性はしっかりとさせたかったためです。

そして、その住所が適当かどうかもスマホで調べてました。すると実際にある住所で「これはスッと出てくるのは難しいんじゃないかな」という事で信用してしまったんですよね。
もちろん後日分かった事ですが、その住所には男は住んでいませんでした。名前も偽名でその偽名の人が住んでいた住所を書いていたようです。


その後、家に帰って冷静になるとやっぱりどうにもおかしい。
という事でネットで「駅 詐欺」と言ったワードで検索したんですね。

すると寸借詐欺というワードが引っ掛かり、まさに私と似たような境遇でした。
一応、もしかしたら詐欺じゃないかもしれないという事で一週間ほど待ちましたがやはり連絡はこず。

警察にいって、被害届を出しました。

これらの事を振り返る

実際に今思ったらバカな行動な訳ですけど、なんでこうなってしまったかを考えてみました。

まず、一つ目のポイントは「相手(カモ)に言わせる状況にする」って事なんですよね。
最初に道を聞いた時も男は決して自分から「こういう状況なんです…」という事は言いませんでした。

私が勝手に「今、ここにいる○○ではなく、違うところに行きたいんじゃないか」と推測してしまう訳です。
相手が困ってる状況かもしれないと思ったのもそうです。私は「なぜ?そんなところまで行きたいのか?」と聞いたんですよね。

ここは相手からは決して言いませんでした。
そして、最初のターニングポイントとなる「お金を貸す」という状況もそうです。

相手は「お金を貸してください」とは言っていません。あくまで私が「お金を貸してほしいんだろうな」と勝手に思っただけなんですよね。
そもそも車である程度のところまで送ってあげるという事も私から言ってますし、「何かをしてあげたい」と思ったんですよね。

だから、▲▲県までいくお金ではなく、ホテルに泊まるお金まで自主的に渡してしまったのです。
そして、ここも一つのターニングポイント。

私は余分なお金を渡してしまったんです

おそらく本来なら駅に送る車の中で詐欺師の男は「自分からお金を貸してほしい」という事は言わなかったでしょう。
後日、警察の話を聞いても基本的には自分からお金を貸してほしいという事は言わないそうです。

実際に駅に送る車の中で「お金を貸してほしい」と言うまでは私から「お金を貸してあげる」と言わせたかったのだと、これまでの言動からも分かります。
しかし、実際にその言葉は出なかった。

ただ、私の場合は余分なお金を渡してしまっていました。
なのでおそらく、頼み込めば引き出せる可能性があると踏んだのだと思います。事実、私は渡してますしね。

それでも相手の素性が分からなければ、おそらく2回目は渡していなかったと思います。
そこで住所と連絡先ですよ。ここをちゃんと実在するとこで書いているんですよね。

今、考えればそのくらいのことはするだろうと思いますが、騙された段階ではそれで十分だと思ってしまった訳です。
実際、住所が実在するかどうかくらいはスマホですぐに調べられますが、その人が本当に住んでるかどうかを確かめる手段はありません。あるかもしれないですが、少なくともすぐには無理でしょう。

だから、このくらいで信頼が取れるならそのくらいの準備は当然してるんですよね。


騙された私は「やってしまったー」って感じです。
実際、本当に困ってたら良い事をした気分になるだろうな、と思いましたし、優越感に浸っていたと思います。

まぁそんな心理を利用するのがこの詐欺の手口なんですよね。

※実はもう少し詳しく書きたかったのですが、細かいところは覚えていない為、多少違うところもあるかもしれないですが、そこはご了承ください。

そして、後日

警察に被害届を出した私ですが、警察からは「こういった詐欺師は本当に捕まえるのが難しい。あまり期待しないでください」と言った事を言われました。

実際、私もそうだと思います。指紋や住所と言った証拠はほとんどありませんでしたし、あるのは私の証言だけでしたから。
一週間ほど待ったのも私の落ち度で、コンビニの防犯ビデオはすでに残っていませんでした。

んで、この犯人が捕まったのは約1年後。
他の被害者が気付いて捕まったそうです。

この時も警察に行き、犯人の写真当てをしましたw
ドラマとかよくある光景ですね。「あ!!!この人です!!!」とか言うのです。
見た目はちょっと変わってましたが結構すぐに分かりました。一年たっても意外と覚えているものです。

ただ、被害届はあまり出ていなかったようです。実際の被害額は犯人の証言により、6億ほどあるそうですが、被害届の額は150万ほどだったそうです。被害届を出さない理由は「恥ずかしいから」「この程度の金額なら別にいいかと思ってしまう為」だそうです。
実際、私も「もう犯人の事なんてどうでもいいかな」と思ってました。

ただ、検察の方に事情徴収をされた時にこう言われました。

あなたが犯人の事をどうでもいいと思うのは正しいです。しかし、こういった犯人が大した刑も受けずにまた出てくると同じような被害にあう人が増えます。こういう人物は外に出たら何度でもやります。それは許せないでしょう

これは確かにその通りでした。
正直、この犯人の事はどうでも良いですが、それでも大した刑を受けずに出てくる事、そして他の人も被害にあってしまう事は好ましくはありません。

んで、この時に頭に浮かぶ訳です。

あ、これ。わいが被害にあった時と同じ感じだ。発言を誘導されている

まぁただこの誘導に関しては気分の悪いものではありません。
むしろ誘導にのるべきですし、そうした方が良いです。


もし、この記事を読んで被害にあわれた方は迷わず被害届を出しましょう。
被害届を出しても捕まらない可能性の方が高いです。警察や検察にもかなりの時間拘束され、無駄な時間を過ごしてしまうと思う方も多いと思います。

しかし、そう思わせる事が犯人の手口です。そんな犯人の思惑に乗って悔しくないですか?
確かに自分の有意義な時間を考えたら、警察に拘束されるのなんて溜まったもんじゃないです。実際に私もなんでこんな事に時間を使ってるんだろうと思いました。

でも犯人が捕まって「被害届を出して良かった」と思っています。もし、出さなければずっとモヤモヤした気持ちになっていたと思います。
そういった気持ちがあるなら多少めんどくさい事と分かっても被害届は出しておくべきだと思います。

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